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. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
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written by 大鷲ケイタ
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「最悪の事態は常に想定していた方がいい。いざという時の心構えができる」
「心配し過ぎると髪に悪いよ」
「十三で頭髪の心配をしてたまるか」
「まあ、真面目なんだよね」
褒めるでもからかうでもなく、それがごく当然であることのように喜八郎が言ったので、言い返す時機を逃して三木ヱ門は口をへの字にした。
「……真面目ついでに、もう一言物申す」
「拝聴しましょう」
「すずめに竹谷先輩の顔を覚えさせるのは、生物委員会が隠している”面白いこと”を探り出すため集中的に情報を集めさせたいから、でいいんだな」
「そうみたい」
あまり興味が無さそうに喜八郎が頷く。
他人がどんなに面白がろうと、自分にとって興味が無いことには徹底して無関心なのが喜八郎だ。考えてみれば、仙蔵と藤内、兵太夫が八左ヱ門を捕まえようとした挙句に地下道へ落ちて来た時も、その捕物に参加せず穴を掘っていた。
「忠告と言っては差し出がましいが、その一件にはあまり深入りしないほうが賢明だと思う」
巡り巡って小猿の経歴にたどり着いてしまったら、また八左ヱ門が胃を痛めつつ強面をつくることになる。
生徒の首を次々と懸け並べるのは八左ヱ門の本意からは程遠いということは理解した。そして、否応なしに連座した三木ヱ門もその意気には同感だ。

ブログ連載の#251-260、#261-270をサイトに掲載しました。
ちなみに作中の季節は晩秋です。

高知県で気温41℃オーバーってマジですか。沖の鯨が茹だるではないですか。
明日は日本で一、ニを争う暑さの地域へ仏様を迎えに行かないとならんのですが、うちのばーちゃんなら自分が好きなときに勝手に帰って来てる絶対。

「涼もうとして服の下にコールドスプレーを噴射した後、タバコに火をつけたらガスに引火して爆発した」なんて事故がありましたが、
メントール配合のスプレー式消炎鎮痛剤も肌に触れた瞬間はスーッとします。

学生の時、暑さに耐えかねて全身にエアーサロンパスを吹きかけ、

メントールの涼感(一瞬)<<<<<<<<<<薬効成分の刺激(持続)

の時間差攻撃で数秒後に悶絶したあほぅがいた。
涼しいも熱いも分からないぐらい皮膚がビリビリしてひたすら痛いそうです。

「なんだかとてもタチの悪い話を聞いた気がする」
「失礼な。長い目で見れば、将来はこれ以上無いくらい役に立つ存在になり得るだろ」
しかし只今の忍雀は、学園内の異変を見つけてはせっせと持ち帰る任務を課せられた、体よく言えば訓練中の身である。そして有体に言えば、誰かが隠したがっている「面白そうな」話を機動性に任せて収集してくる、作法委員会にとっての格好の遊び道具だ。
「聞いてしまった僕が言うのもなんだけど、やっぱり、この話はあまり広めないほうがいいぞ」
心の底からげんなりして三木ヱ門は溜息をつく。
すずめはひと回り辺りを見回せば難なく見つけられる、全く珍しくない鳥だ。どこでも目に付くそんなすずめが実は自分を監視している忍雀かもしれないとなれば、何ら後ろ暗いことをした覚えのない者でもいい気分はしない。それに、大なり小なり秘密のひとつやふたつは誰しも抱えているのだから、それを暴き出されることを恐れて萎縮してしまいかねない。
その為に学園に活気がなくなってしまったら、打倒忍術学園に燃える数々の敵が「時は来たれり」と勇んで立ち上がるのは必至だ。
「ちょっと大げさ過ぎない?」
喜八郎が眉をひそめる。
「風が吹いたら桶屋が儲かる、と言うだろう。一見些細なことがどこへどう繋がっていくか分からないんだから、慎重になるべきだ」
「その言い分は分からないでもないけどさ」
「それじゃもっと単純な話だ。心配症な奴が疑心暗鬼をこじらせたら、どれが間諜か分からないなら、見かけたすずめを手当たり次第に始末してしまおうって考えるかもしれないぞ。それでこの辺り一帯のすずめが駆逐されたら、作物に付く害虫を退治するものがいなくなる。米も麦も虫に食い荒らされて飢饉の到来だ」
「馬の餌がなくなるのは駄目です!」
団蔵が大声を出し、異界妖号の耳がピンと立った。
「三木ヱ門て、わりと悲観主義?」
眉を上げたり下げたりして三木ヱ門のぶった説教を吟味していた喜八郎は、そんな感想を述べた。

「鉢屋三郎です。雷蔵が朝から一度も目を合わせてくれません。ちょっと泣きそう」


夏企画「夢十夜」更新しました。
分かり辛いなりに分かりやすくしようと少し書いては消し、書き進んでは直していたので、思った以上に間が開いてしまった。そして結局分かり辛いという処置なし。
それにしてもあっっっついお盆期間になりましたねー……39℃はとろけそうどころか昇華しそう。

以下こころのきれいなかたはみないほうがいいいいわけかいせつ

「鷹の代役に立花先輩が調練したら、どうしてだか忍鳥に出来上がっちゃったんだよね」
さらっと物凄いことを言って、「すずめだから忍雀(にんじゃく)かな」と喜八郎が首をひねる。
「……一体、何をどうしたらそんな事になるんだ……」
「さーねぇ?」
二の句が継げず、やっとのことで声を絞り出した三木ヱ門に、喜八郎はあっけらかんと答えた。
「狩りをやらせるのは無理そうだけど、折角だからその方向で鍛えてみる事になって、今は訓練中」
「標的が五年生と生物委員会になったのはどうしてだ?」
「うちの委員長の思い付き。でも、何かしら根拠はあるんだと思うよ」
「ふーん……」
会計委員会が追っている目標とかぶったのはただの偶然、と考えるのは無理がある。三木ヱ門は収支報告書から予算にまつわる不穏な事態に気付いたが、目端の利く仙蔵のことだから、他の場所から何かしらの兆候を掴んでいたのだろう。
……それを同室の会計委員長に教えてくだされば良かったのに。
いや、それで小猿に行き着いたら潮江先輩が「首を懸けろ」と詰め寄られることになっていたのだから、黙っていてくれて良かったのか?
「間諜のすずめは何羽くらいいるんですか?」
異界妖号の頭の上から飛び立っていったすずめを目で追いながら、団蔵が内緒話の声で尋ねる。
「二、三十羽くらいかな」
「意外と少ないんですね」
「精鋭だからね。それに利点もある」
喜八郎は少し体を引き、悩んでいる三木ヱ門ときょとんとする団蔵を等分に見て、言った。
「そこら辺にいるすずめの中に紛れ込んでカモフラージュできるし、ぱっと見ただけじゃ普通のすずめと忍雀の区別はできない。だからこうやって他の生徒に喋っちゃっても、実はそんなに痛くないんだよね」
「……すずめの個体識別なんて、大抵の人はもともとできないぞ」
「作法委員にはできる、ってところが重要なんだ」

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