忍者ブログ
. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
文責
written by 大鷲ケイタ
バーコード
忍者アナライズ
01
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

台風27号と28号の影響で日がな一日雨が降り続いていました。
気圧と湿度の影響で古傷いてえと思ってたら肉離れ起こしてましたウヒョー。としよりのひやみず。

2000年から台風は発生順に名称がつくことになってるそうで、27号のフランシスコ(男性名)はアメリカ、28号のレキマー(果実名)はベトナムの命名なんだそうです。
次の29号が発生したら名称はカンボジアの「クローサ」で、意味は「鶴」だとか。

やたら長ったらしい当サイトのアドレス(grusjaponensis)はタンチョウヅルの学名で、ブログアドレス(cranekalliolla)はフィン語で「岩上の鶴」という意味だったりします。
由来は昔これが得意だったから。


続きからメルフォのお返事ですー。
「誰? 五年? 四年?」
「兵助、今の痛かった、はははっ」
袖に目を近付けて制服の色を検分している兵助の背中を、雷蔵がばしばしと叩く。
しばらく叩かれるままになっていた兵助は不意に三木ヱ門の袖から手を離し、その手をぶんと後ろに振って、雷蔵の顔に向かって裏拳を放った。
「うわっ」
あれは痛い、と三木ヱ門は反射的に目をつぶる。
しかし兵助の拳は雷蔵の眉間を打つ寸前で止まった。
きょとんとした表情の雷蔵はやはりよく見えてはいない様子だったが、風が前髪を煽ったのは感じたのか、またくるんと瞳を動かして自分の額を見るような上目遣いをした。
「雷蔵、人を叩くのは駄目」
やけに真面目な口調で兵助が言う。
「こかすのはいいの? 痛かったよ?」
へらへらした調子で雷蔵が言い返す。
それをわざと無視した――という様子でもなく無視して、兵助は瞬きしない目を、呆気にとられて声もなく座り込んでいる三木ヱ門に向けた。
「誰? 八左ヱ門? 勘右衛門?」
「あの、えーと、」
見開いた目は怖いものの、兵助のほうがまだ話は通じそうだ。三木ヱ門は気を取り直し、ついでに座り直して、二人からやや距離を取った。
「四年の田村です」
「あー? 誰って?」
「田村です。四年ろ組の、田村三木ヱ門、です」
「んん、ごめんちょっと記憶の引き出しがアレだ、自称アイドルで銃火器マニアの会計委員だよな?」
「……、です」
おちょくられているのかと疑ったが、兵助の表情はそれなりに真面目で、申し訳なさそうに寄せた眉は冗談でもなさそうだ。
なんとなく泣きたくなりながら三木ヱ門は懐にしまっていた書状を取り出した。
すると衝立の真後ろに、目を皿のように見開いた兵助が張り付いていた。
「ぎゃぁ!」
悲鳴を上げた三木ヱ門が思わず一間も飛び退くと、何事かとそちらを見た文次郎と左吉は、衝立の天辺に手をかけ鼻から上だけ覗かせて瞳をきょときょとさせている雷蔵を見て動きが止まった。
「キルロイ参上の真似――な訳、ないよな」
「目がよく見えてないだけだよ。瞳孔の拡縮がうまく調節できないみたいで」
唖然として呟いた文次郎に、横を向いたまま伊作があっさりと言う。
「軽い神経毒のせいで一時的なものだから後遺症の心配はない。今、左近が薬湯を飲ませたから、じきに治るよ」
一本調子に説明して、話すならどうぞと、及び腰の三木ヱ門に向かって手を振ってみせる。
焦点が遥か彼方に飛んでいる雷蔵の目と目が合ったものの、認識されずに素通りされた三木ヱ門は、おっかなびっくりもう一度衝立に近寄ってこわごわ呼び掛けた。
「あのお、不破先輩」
くるんと雷蔵の黒目が回る。そこに三木ヱ門がいるのが分かっているのかいないのか、しかし三木ヱ門が立っている場所に顔を向けて、にこりとした。
「だぁれ?」
少々ろれつが怪しい。
血圧が低い人の寝起きみたいだと三木ヱ門が思った瞬間、雷蔵の姿がすとんと下に消えた。
「うわ、貧血ですか? 大丈夫です――」
か、と最後まで言い終わる前に、ずいと突き出された手に衝立の向こうへ引っ張り込まれた。
「ひゃっ」
これは誰の手だと辿って見れば、そこにいたのは相変わらず目をかっぴらいている兵助だ。手に触れるものを片っ端からぐいと引いてみたらしく、左手で三木ヱ門、右手で雷蔵の背中を掴み、それを交互に見て首を傾げている。
「あははは、ははははは」
強制的に尻餅をつかされた雷蔵は、床にぶつけた尾底骨が痛いだろうに、声を上げて楽しそうに笑う。
……なるほど、壊れてる。
「忍術学園クエスト(仮)」こと「短期集中になるといいな連載」#321-#350までサイトに掲載しました。
……とうとう今日で連載期間が丸一年に達してしまいました。偶然ですが今日で丁度2013年は残り70日だそうなんですが年内に終わるでしょうかねえ(他人事)。
先代パソコンが壊れて通常更新ができない間の場繋ぎにするつもりだったものが、どこらへんが短期集中なのか一年前の自分を問い詰めたい。

長寿マンガ繋がりで、
やなせたかし先生が94歳で亡くなられたのがここ最近にないショックでした。あの方は永遠に生き続けるものと錯覚していた…
同じカテゴリに水木しげる先生も入ってますが、こちらはもう既にご本人が妖怪化してる気がする。

以下はどうでもいい身辺雑記のダベりです。


まさか釘や螺子を飛び散らかしてカタカタいっているわけではあるまいし、話せるかどうか危ういというのは、随分な重症のように聞こえる。
「込み入った話は無理です。でも会話はできます」
「ん?」
どこからか聞こえた左近の声に三木ヱ門がきょろきょろすると、雷蔵たちがいるという衝立の陰から左近が立ち上がった。伏木蔵と同じようにお盆を手にしているが、こちらには顔ほどもある大振りのお椀がふたつ重ねて乗せられている。
「レポートは書けたか」
皆のいる方へ戻ってきた左近は、三木ヱ門にそう尋ねられてちょっと口を尖らせた。
「どうにかそれらしい値が出せたので、形にはなりました……おかげさまで」
棒読みでもそもそと礼らしいものを言ってぷんと横を向く。計算間違いを正して貰ったことがありがたいのは確かで、感謝しなければと分かってはいるものの、独力でできなかったのがどうしても悔しいらしい。
まあ、その意気や良し、だ。
「用が済んだら一度見せろ。約束だ、添削してやる」
「ヨロシクオネガイシマス」
つんけんする左近と苦笑いする三木ヱ門を不思議そうに見比べていた数馬は、横合いから「大した盛況だな」と文次郎に話し掛けられて、びくっと肩をすくませた。
「そんなにびくびくしなくてもいいじゃねえか」
「いえ、すいません、びっくりして」
「知らない間に文次郎が真横にいたら怖いよねえ」
数馬が薬草を掬い終わった鍋にすり鉢の中身をひと匙放り込み、伊作が平板な口調で言う。湯気に混じってふわりと沸き立ったにおいに顔をしかめた文次郎は、その発言は聞き過ごして、鍋を指差した。
「これを注ぎ分けて外のやつらに配れば、当座の仕事は終わりか」
「――そうだよ」
「手伝おう。何をしたらいい」
文次郎の申し出に伊作が顔をゆがめる。それを意に介さず、文次郎は隅の衝立に目を向けると、三木ヱ門に向かって「不破に預かり物を渡してやれ」と言った。
「ついでに横っ面でもひっぱたいてみろ。正気づくかもしれん」
「出来ませんよ、そんなこと……」
乱暴な提案をする文次郎に軽く言い返し、なんとなく抜き足差し足で衝立に近付いて、三木ヱ門はそおっと裏側を覗いた。

Copyright c 高札場 All Rights Reserved
PR
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]