忍者ブログ
. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
カレンダー
01 2026/02 03
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
文責
written by 大鷲ケイタ
バーコード
忍者アナライズ
19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「手遊び」戯話を更新しました。

関東地方に雪が降った日の掲載になったのは偶然です。
タイトルは暖かさを表す擬態語じゃないほうの意味とダブルミーニングです。右手でぽかぽかひーだりてーでぽかぽか♪
最後に飛んで来た箕はあのあと左近に当たります。なぜなら保健委員だから。
サイトトップの更新情報の煽り文はジョジョ6部エルメェスの台詞であんまり意味はありません。勢いのみ。


高校サッカーの決勝戦が雪で延期ってのは大会史上初めてだそうで。
と言うより、ファン歴もいい加減長くて最近はあまり熱心に見ていなかったけど、サッカーの試合が雪で延期になるのは初めて見ました。豪雨落雷で中断・延期は、選手の安全と観客の足である公共交通機関の状況を考慮してたまにある。
試合中継をするはずだった時間の日テレのぐだりっぷりがすごかったなー。いっそゴン中山ワンマントークライブ(たまに絡んでくる城彰二)で良かった気がします。
応援マネージャーの女の子のぶつ切りな喋りに不安を覚えました。……日本語が話せない外国の人かと思った。

15年前の同大会決勝・帝京-東福岡は雪の中の試合になって、帝京(当時)の中田浩二選手はその美少年ぶりに「雪の王子様」と呼ばれたそうですが、プロ入り後は意外とチャラいキャラと相まってタコ(なかたこうじ)呼ばわりされてる悲哀。
今日は用具委員が全員出払っているから、顧問の吉野先生に頼んで倉庫の鍵を開けて貰わなければならない。保健委員の数馬が水汲みついでに懐紙を貰いに行ったと聞いたのを思い出し、事務室へ立ち寄ってみると、文机に山のように書類を積み上げた吉野がその前で唸っているところだった。
「倉庫で縄を借りたい?」
庭先からの訪いに無愛想に応えた吉野は、三木ヱ門が来意を告げると、顎ひげを引っ張りつつ渋い顔になった。
「君たちは忍たまなのに、縄を携帯していないんですか。忍者の必需品でしょう」
「……今日はたまたま、持っていませんでした」
「これがもし急な任務だったらそんな言い訳はできませんよ。現場に臨んでみたら必要なものが無かったなんてことになったら、命に関わります。日頃から気をつけねばいけませんよ」
吉野のきつい口調に三木ヱ門ときり丸は恐れ入り、ひたすら「ごめんなさい」と連呼して首を縮める。
眉を吊り上げてその様子を見ていた吉野が、ふと我に返った様子で肩の力を抜いた。
「……あー、こっちこそごめんなさい。八つ当たりですよ。大人げない」
懐を探って用具倉庫の鍵を取り出し、三木ヱ門に手渡す。自分は今忙しいので、必要なものを借りだしたら鍵をかけて、もう一度ここへ持って来て下さいと言う。
「面倒でしょうが、使ったものを返す時はまた鍵を取りに来るか、用具委員長へ預けて下さい」
「分かりました。……時に、その書類の山は」
「みなまで言いますな」
朱線や訂正印で文面が埋まって読めなくなった数々の書類を見遣り、吉野が重々しく三木ヱ門を遮った。
小松田が四苦八苦して作った書類が、それでもどう頑張っても用をなさなくて、仕方なく清書し直していたのだろう。それも、うんざりするほど大量に。
「こういう仕事って、用具委員が手伝うわけには行かないんですか? しんべヱと喜三太は鼻水とナメクジででろでろにしちゃいそうだけど、食満先輩はこういうのテキパキ済ませそう」
「うーん。魅力的な提案だけど、それは私の職権濫用になりますねえ」
事務作業は私の仕事で用具の子たちには委員会の仕事がありますからね、と文字を書き疲れた右手を揉んで吉野が苦笑する。感に堪えない顔をしたきり丸がぼそっと言った。
「今の台詞を学園長先生にすっごく聞かせたい」
「そうそう。学園長先生が、また何か思い付いたようですよ」




ブログ連載の61話~70話、71話~80話をサイトに掲載しました。
今後は10記事分たまったらまとめていくようにします。

ちなみに作中で六年生が実習でやったと言っている祭りは創作です。
「口元と目元に差し紅を入れた白塗り」は、歌舞伎の助六の顔から眉毛をなくした(化粧で塗り潰した)顔を想定していました。眉毛がないと見た目の怖さ七割増。

再登場の今はこんな感じ。



最初に文次郎の首に頭巾を蝶結びしたのは仙蔵で、装束の一環として結んで垂らせばいいだけのものを、無意味にデコラティブにして文次郎に嫌がられました。
という本筋に関係ない話。
きり丸は肩をすくめ、落とし穴を覗き込んで大声を出した。
「優秀なくの一なんでしょー? ひとりで上がって来られないんですかー、北石せんせー?」
「私用で来てるのに、投げ縄や縄梯子なんて持ち歩いてるわけないでしょ! 大体、この穴、深過ぎるのよ!」
きり丸の後ろから三木ヱ門が覗いてみると、穴の底で腰に両手を当てて仁王立ちした北石照代の怒り顔が、小さく見えた。
今日の喜八郎はまた随分と気合を入れたものだ。そう言えば入門票に北石先生の名前があったっけ。私用って、何の御用だ?
「誰か縄を持っていないか?」
「そうおっしゃる先生は、持ってらっしゃらないんですか?」
「わしもお見送りをして来たばかりだからなあ」
「清八さん、荷造り用の縄とか持ってたりしませんか」
「すいません。異界妖号の所に置いて来ちまいました」
「何でもいいから早くしてー!」
お互いに顔を見合わせて黙ってしまった5人の鼓膜をつんざくように、北石のキンキンした声が響く。思わず耳を塞ぎ、三叉路の一方に目をやって、三木ヱ門が仕方なく提案した。
「ひとっ走り、用具倉庫で縄を借りて来ます。それが一番早そうだし」
「おお。田村、行ってくれるか?」
「はい。……何を知らん顔している、お前も来い」
「ぎゃー」
さり気なくその場から離れようとしていたきり丸は、三木ヱ門にぐいと髪の尻尾を引っ張られて潰れた悲鳴を上げた。
部外者の清八は仕事に戻るためその場を離れ、書物を運ぶ途中だった雷蔵は庵へ向かい、木下をあとに残して倉庫へ急ぐ。タダ働きに文句たらたらのきり丸はしきりと横道へ逸れたがり、そのたびに三木ヱ門に襟首を掴んで引き戻され、憤懣やるかたなしといった感じに口を尖らせた。
「あーヤブヘビ。あー体に悪い。あー時間が勿体ない」
「さっき僕をかまう暇はあるって言ったろ。その時間をこれに充てろ。よく知らないけど、一年生は北石先生と親しいんだろ? お前が縄を借りて来ると言い出せよ。気の利かない」
会計委員会顧問の安藤の知り合いの娘さんで優秀なくの一、という他に三木ヱ門は北石のことを知らない。何の気なしにそう言うと、きり丸は嫌そうな顔をして笑った。
「北石先生、忍術は結構使うし、いい性格でいらっしゃいますよ」
「へえ。気立てが良いのか」
「違います。いい性格、です」




その頃、偶然にも角場で猿を捕まえた左門は私服姿で外にいる木下を見かけ、「山で放してやってほしい」と猿を預けた。
木下は仰天しただろうが、飼育小屋へ返したり生物委員を探して託す暇もなく、講師が学園長との話を終えてしまった。
公にできない預かり物だから、誰かに生物委員へ「猿は無事だ」と伝言を頼む訳にもいかず、仕方なく猿を連れたまま外出した。
その直後に正門へ駆けつけた八左ヱ門は、出門票に木下の名前が書かれているのを確認して、学園の中へ引き返すことなくそのまま裏山へ向かった。

しかし今、木下はどこかに小猿を隠し持っている気配はなく、事情を知っている気配を匂わせる三木ヱ門に対する態度は平静だ。
木下と猿を探して必死で裏山を駆け巡る八左ヱ門にどこかで出くわして、猿は八左ヱ門に渡し、木下は講師を送って帰って来た――そんなところだろう。
とにかく、猿は確保済みなのだ。
状況を繋ぎ合わせて考えてみると、どうも小猿の逃亡劇は左門によってあっという間に終わっていたようだ。
……つくづく、塹壕に落ちた時に虎若たちに「変わった猿を捕まえた」と言ってやれば良かったものを。結局その必要は無くなったようだけど、善法寺先輩と一緒にいるはずの一平は、何を頼もうとしていたんだ?
生物委員会と保健委員長の間に、表沙汰にできない"鼻薬"が介在するらしいことを、顧問の木下先生は承知しているのか?
口をつぐんでもの問いたげな上目遣いをした三木ヱ門を、木下がじろりと睨み下ろす。
「……あのぉ」
その時どこからか、ひどく籠もった遠慮がちな声が聞こえた。
「え? 誰? どこ?」
きり丸と雷蔵がきょろきょろ辺りを見回す。ポンと手を叩いた清八が、足元の落とし穴を指した。
「そうそう。この中にどなたかおられます」
「ところで、異界妖号はどうしたんですか? 団蔵には会って行かれます?」
「別の場所に繋いでありますよ。先程お会いしたは組の生徒さんに、若旦那は補習中だと伺ったんですが」
「あー。補習っていうか、授業中に終わらなかった作文の清書をしてるんです、あいつ」
「……あのぉー! 発見ついでに、引き上げて頂けると嬉しいんですけど!」
呼び掛けそっちのけで話し始めたきり丸に抗議するように、深い穴の底からさっきより強い声がした。



Copyright c 高札場 All Rights Reserved
PR
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]