図書館で借りた「(財)馬事文化財団 馬の博物館 特別展『戦国の城と馬』」リーフレットから抜き書き。
【在来種の毛色の種類】
鹿毛:在来種に最も多い。赤褐色系で、赤に近い色から黒褐色まで。黒みが増すにつれて黒鹿毛・青鹿毛になる。たてがみ・尾・肢の下部が黒い。
栗毛:全体的に黄褐色系。たてがみ・尾は濃い黄褐色~白。色調により栃栗毛・黒栗毛・白栗毛などに分かれる。
青毛:体毛すべてがつやのある黒色。日葡辞書では「両耳の内側に白毛があるものが青毛、ないものが黒毛」とされている。
芦毛:原毛色は鹿毛・栗毛・青毛などで白色毛が混ざっており、年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなる。原毛色とあまり変わらないものから純白まで個体差がある。交雑の多少や斑形部分により白芦毛・黒芦毛・連銭芦毛などと呼ばれる。
河原毛:川原毛・瓦毛とも。全体的に赤みを帯びた黄色に近い白色(朽葉色)で、たてがみと尾だけ黒に近い。背中の黒い筋(鰻線)が目立つ。
鴇毛:つきげ。月毛とも。トキの羽色を連想させる多少赤みを帯びた芦毛。交雑により鴾毛粕毛・鴾毛雲雀・鴾毛駮などがある。
糟毛:かすげ。粕毛とも。原毛色が鹿毛・栗毛・青毛などで、首・胴体や四肢の上部に白色の毛が混ざる。芦毛と異なり白色の度合いが増すことはない。原毛色により、鹿糟毛・栗糟毛・青糟毛などがある。
雲雀毛:原毛色は鹿毛・栗毛・青毛などで、たてがみ・鰻線・尾の黒色が強く現れている。交雑により栗毛雲雀・青雲雀・鹿毛雲雀などがある。
駮毛:ぶちげ。白色毛が鹿毛・栗毛・青毛などと全面的に混ざるのではなく、斑状になるもの。交雑により栗毛駮・芦毛駮・河原駮などがいるとされるものの、現存の在来馬に駮毛はいない。
※日本軽種馬登録協会で決められているサラブレッドの毛色は、欧州馬の分類を参考にした鹿毛・黒鹿毛・青鹿毛・青毛・栗毛・栃栗毛・芦毛・白毛の8種。
※能一傑号と異界妖号は駮毛で、斑点が小さい能高速号は微妙な駮毛?
虎若父の砲右鯔号は青毛っぽい。ぽううぼら→ぽーぼら→pólvora=火薬(ポルトガル語)説はほんとかな。