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. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
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written by 大鷲ケイタ
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突然の大喝に驚いた三木ヱ門と八左ヱ門が同時にパッと振り返る。
二人の目が離れた瞬間、作兵衛は砲身から一気に左腕を引っこ抜いた。
それが視界の端に見えたらしい。ちらりと横目をした三木ヱ門が訝しげに向き直る寸前、作兵衛は「抜けましたご迷惑おかけしましたすいませんでした失礼します!」と舌を噛みそうな早口で言って、ぺこりとひとつ頭を下げるとあっという間に駆け去った。
蹴立てられた土煙がもうもうと舞い上がる。その埃っぽい煙幕に霞む後ろ姿を見送りつつ、呆気にとられて三木ヱ門が呟く。
「何だったんだ……わわ」
とん、と何かが肩にぶつかってもう一度振り返ると、すぐ鼻先に青い制服の背中がある。八左ヱ門が後ずさったのだ。
「あの、冷静に、冷静に、どうか落ち着いて」
三木ヱ門を背中に庇うような形で必死に誰かを宥めている。が、がくっと大きく頭が振れて、八左ヱ門の体が勢い良く前へ引っ張られた。
「お前は鉢屋か、それとも竹谷か!?」
語気鋭く誰何するのはごく耳慣れた声だ。その主を察し、仲裁に入るべく「竹谷です本物です」と両手を上げて主張する八左ヱ門の後ろからひょいと顔を出して、三木ヱ門は思わず声を高くした。
「潮江先輩、その格好は?」




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