「夏の怪し」更新しました。
夏企画もいいかげん終盤ということで個人的な趣味(エセ古文調とか固苦しい軍人口調とか)を思う様ぶち込んだら、「怪し」の中で最長の一篇になってアイター。できるだけ簡潔な「小篇」を書くのが目標じゃなかったっけーあれー?
殿様が出先で不慮の死を遂げて今にも敵が攻めてくる! という流言が飛んだ! のは、『徳川実紀』に記載されている上州館林藩で起こった実話です。
「藩主の榊原忠次が江戸城で粗相をして切腹させられ、城の接収に軍勢が攻めてくる」という話が「旅の行者」の口から広まり、大騒ぎで戦支度をしたものの何事も起こらなかったという話。実際には殿様はちゃんと生きてるし、江戸では軍を招集してもいないのに、どうしてこんな噂が? 旅の行者は何者? と、今に至るまでミステリーのまま。
史実の館林藩はパニックが弾けることもなく、誰からともなく「この噂って飛ばしじゃね?」と我に返って、翌日には日常に戻ったようです。
勝手に腹を詰めたことにされてた殿様のコメントを聞いてみたい。この頃まだ10代なんですよね。
真偽が定かで無い情報に大勢がぶん回される状況については、1973年に発生した
豊川信金事件もちらっと参考にしました。デマの出所と伝播の経緯がはっきりしている珍しい現象なもんで、社会心理学関連の読み物等でよく取り上げられてます。
烏帽子親と烏帽子子の関係は擬似親子みたいなもんなんでしょうか…
なんとなく高坂さんは山本さんに対してちょっと拗ねたり反抗したりする、いつまで思春期なんだ的な面倒臭い甘え方をしそうな気がする。なんとなく。
高坂さんの年齢24歳ってあれですねつい先日結婚を発表したサッカーの吉田麻也選手とタメですね。オリンピックの時にエジプトあたりの新聞で「サッカー男子日本代表キャプテンのサオリ・ヨシダ」と各方面に失礼な誤記をされてましたね。町中でALSOKの現金輸送車を見かけるたびに、完全武装のガードマンよりユニフォームを着た吉田沙保里選手が同乗してる方が強盗も手を出しかねそうだと思います。
平成24歳と室町24歳は要求される社会的役割が段違いだけど、高坂さんにもまだちょっとぐらい吉田麻也選手みたいな少年らしさが残ってたら面白いかもなあ。