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. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
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written by 大鷲ケイタ
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「それに三郎なら、実情を知っても多分黙っていると思う」
「……でしょうね」
誰かに喋ったり、自分はすべて知っていると主張したりしなければ、何も知らないのと状況は同じだ。そうした方が良さそうだと、白々しい建前を押し通す八左ヱ門の態度から判断するに違いない。
「で、三つ目です」
「まだあるのか」
「五年生の先輩方は、他の生徒に隠して何事かしていらっしゃるようです。尾浜先輩は関わっていないようでしたが」
「へ?」
三木ヱ門の曖昧な言い方に、八左ヱ門はまともにきょとんとした。
「その画策と猿の一件は本当に無関係ですか」
「画策ってやつの内容が分からないけど……でも、無いだろ。この一件を知っていたとしても、それを利用してなんか企むほど俺の同級生は性悪じゃない。――と思いたい」
それは三木ヱ門も同感だ。
ただそうすると、五年生が所属するそれぞれの委員会は、生物委員会に協力することで何がしかの利益を受け取ったという予想は外れたことになる。八左ヱ門と勘右衛門を除く三人が共謀し、つづら代やら鳥の子代やらの名目で実際は何に使ったのか分からない支出を計上して――、それで何をしようというのだ。
「火薬委員会が、火薬を今までよりも安価に買える伝手を見つけたそうなんですが」
それに加えて伊作と一平の焔硝蔵方面への彷徨があったから、保健と生物と火薬の繋がりを疑った。
「それって生物委員会の紹介ではないんですか」
「いや、違う」
八左ヱ門があっさり首を振る。


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