「夏の怪し」更新しました。
構想段階では戸部先生と金吾だけだったのに、書き始めたら灰洲井溝と玄南が横から混ざってきたミステリー。玄南のニオイに誰も言及しないのは皆もう慣れっこだからです。
母親を案ずるあまり病気になった長崎詰めの武士が手水鉢の水を覗いて江戸の母親を見た、という元の話は、もっと時代が下った江戸時代の逸話です。甲比丹の奇法とやら。
自転車で買い出しに出かけたらゲリラ豪雨にあいました。雨の合間を見計らったつもりが甘かった。
上から下までビッショビショになってスーパーへたどり着き、屋根のある駐輪場で水を絞っている時、たまたまそこにいたおばあさんと話をしました。
「お姉ちゃんずぶ濡れだねー。雨宿りできるところがなかったんかい?」
「いやぁ、田んぼの真ん中にいる時に降り出しちゃったもんで」
「急に降るからねえ。この時期は合羽を持って歩かないとねぇ」
ここでおばあさんと一緒にいたお孫さんが鋭く反応
「おばちゃん河童なん!?」
子供って正直ね。とりあえず皿はかぶってないよ。
兵庫水軍の水練たちを何度か河童呼ばわりした因果かー。