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. . . . . . . . . . . . ぐだぐだ雑記兼備忘録です。
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日本古典文学全集42 神楽歌/催馬楽/梁塵秘抄/閑吟集 より抜き書き。

智吉さんが買い取った着物の中で見つけた歌。122-126まで「潮」の歌が続く。

「なにとなる身の果てやらん 塩に寄り候(そろ) 片し貝」

現代語訳: ついにはどうなってしまう身の行く末なのであろうか、潮の間に間に打ち上げられた片し貝よ。

新日本古典文学大系の解釈だと: これから先どうなってゆくこの身でしょう。愛嬌のあるあの人を片思いするこの私は、潮に弄ばれている片貝のようなもの。

超意訳: あなたと合体したい。


・詠み手は男。初句は「何となる身の果てや覧」バージョンもあり。
・なる身 地名の「鳴海」(名古屋市緑区)との掛詞。潮の干満が激しい海辺として有名。
ex:「なにと鳴海と聞くからに、磯辺の波に袖濡らし」(幸若舞曲・腰越)
・塩 潮の借字。片し貝と共に「鳴海」の縁語。「潮(しお)」に愛嬌・愛らしさの意の「しほ」を掛ける。
・片し貝 二枚貝の一片。または歌仙貝のひとつ紅葉貝。貝合わせの遊びが背景にある。
・貝合わせの貝のように片思いの相手(あなた)とペアになりたい、でも言い出せなくて今はまだひとりでうじうじしてる俺は、この先どうなっちゃうの? と片思いの相手に尋ねる歌を「彼女」(言い切るからには両思いでしょう)に贈ろうとした敏保緋真魚さんはおそらく リア充爆発しろ。 と糾弾される側の人。
・智吉さんから買った袖の恋歌を「切り取った古着の袖」に書いたのは断袖とはたぶん関係ない。


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